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東方及び南方見聞録 南方編 その9 [東方及び南方見聞録]

父島滞在二日目は、残念ながら曇天でした。

この天気では海に出るのは厳しいとの判断で、山を攻めることにしました。が、この山が地獄の体験になるとは思ってもいませんでした。

まずは父島唯一の滝です。

ちょろちょろです。

登り始めてすぐの風景です。こうしてみると亜熱帯の風景ですねー。

島にも川は流れています。小さな小川には固有種のオガサワラアメンボがいました。カメラを向けるとすぐに逃げてしまいます。

ここは本来、一面にシダが茂っているのだそうですが、昨年の台風で潮をかぶり枯れてしまったとのことです。

中央部に見える、ぽっこと飛び出した岩に向かって歩きます。

ここは躑躅山と言って、固有種のムニンツツジが自生しているとのことです。が、もともと自生しているムニンツツジは一株しか残っておらず、今は株を増やして、躑躅山に植えつける試みを行っているとのことです。

このネットで囲んでいるところに増やしたムニンツツジを植えつけています。ネットで囲んでいるのはヤギの食害から守るためです。こんな急峻な岩場にもヤギはうろうろしています。岩場はヤギのフンだらけでした。

もともと島にはオガサワラオオコウモリ以外の哺乳類はいなかったため、ヤギのフンの分解を促進するセンチコガネのような昆虫もいません。なのでなかなかフンの分解が進まず山の中はヤギのフンだらけです。

ちなみに、増やしムニンツツジを植えているのはこんな岩場です。

こんな場所にツツジを運んでくるだけでも大仕事です。

しかもこんな急斜面に植え穴を掘るなんて想像できません。

躑躅山についたころはもう昼だったので、この急な岩場の上で弁当を食べて、さらに島の南にある大崖「千尋岩」を目指して歩きます。

森の中にはこのように車の残骸があります。戦時中はこの狭い山道を車が走行していたのでしょう。

ちなみに、この車を発見した時は森の中で迷子になっていました。頼みの友人Sはうーんこの車は記憶にないなーと余裕の表情でしたが、自分は結構やばいんじゃないか…とあせっていました。

はたして二人は無事に千尋岩にたどり着くことが出来るのだろうか?

つづく

 


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