東方及び南方見聞録 南方編 その13 最終話(長編です。) [東方及び南方見聞録]
GW終盤です。どこに遊びに出かけるということもなく、この休みを機に自転車操業の状況を立て直そうとしているのですが、なかなか…。
ということで、「このままでは大気圏に突入して燃え尽きてしまう!GW中に軌道修正せよ!作戦」の一環として、ずいぶんと間が開いてしまいましたが、見聞録の最終話を執筆することにしました。
父島滞在最終日、船は午後に出発するので午前中は普通の観光をしてみることにしました。
やってきたのは水産センターです。
東京都の施設で水産資源の調査などをしています。
施設は、ちょっとした水族館です。
こんなウミガメや
おいしそうな(?)魚…(名前を忘れてしまった。)を触り放題です。
触ってはだめだったかな?
さて、続いていったのは小笠原海洋センターです。
ここではアオウミガメの放流や飼育を行っています。
小さな個体から
大きな個体まで水槽で泳いでいました。
これ、欲しい…。
いろいろな施設見学にも疲れたので、友人Sと父島をゆったりと満喫することにしました。
静かな砂浜で波の音を聞きながら昼寝です。贅沢なひと時です。
だれも人がいません・・・と、しばらくすると地元の子供たちがやってきました。
しばらくすると砂浜で相撲を始めました。時間と場所を満喫している彼らがうらやましく思えました。
いよいよ出航の時間です。おがさわら丸とともに東京へ・・・。
見送りの人々です。
誰が誰を見送っているのかはわかりませんが、じわりじわりと別れをかみしめることができるのは船旅のいいところです。
港を出て行くおがさわら丸、次に父島を訪れるのはいつになるのだろうか?
と、港をでるとダイビングやホエールウォッチングの観光船が追いかけてきます。
陸地では消防車が放水で水柱を振り見送ってくれます。
かなり沖のほうまでボートが見送ってくれました。しかも最後は船からスタッフのみなさんが回転ダイブ!
旅の最後まで、観光客を楽しませてくれます。
ちょっと、ひねた見方で思ったのは、
昨今、観光で売り出そう!という都市が多いですが、
観光に生きるということは住民すべてにエンターテイナーであることが求められるのかも知れません。
どこにでもあるような施設をつくって観光客を呼ぼうなんて怠慢です。
自然環境という他にない観光資源を持つ小笠原島でも、ここまでやっているのですから、
ぽっと出の観光地づくりなんかやめましょう。
閑話休題
遠ざかる島にちょっと感傷的になり、
夕日をじっと見ていました。
残念!グリーンフラッシュは確認できませんでした。
グリーンフラッシュとは日が沈む瞬間に緑色のきらめきが見える自然現象です。
詳しい説明はココで確認してください。
感傷的な気分になりながらも、レアな自然現象を追い求めてしまう自分でありました。
さて、東京へ着くのは次の日の15:00。
帰りの船の中では・・・酒を飲む→寝るの繰り返しでした。
今回の旅ではあまりにも島での滞在期間が短すぎて、島の自然にほんの一瞬ふれただけでした。
クジラも間近に見てないし、ウミガメの産卵も見てないし(亀は食べましたが…)、亜熱帯の蒸し暑さも体験してないし…よって、小笠原諸島へは再来島することをここに宣言します。次回はダイビングもしてみたいです。
などと脳天気なことを思ったのですが、
先日、レンタルDVDで借りた「硫黄島からの手紙」を観ました。
小笠原諸島の南にある硫黄島での歴史から人は何を学ぶのでしょうか?
父島にも地下に掘られた地下壕がたくさん残っています。
硫黄島が陥落した後、この父島の壕で兵士は何を思ったのでしょうか?
今、壕から見えるのは青々とした海と緑の島です。
戦時中もきっとそうだったと思います。
島の自然は戦争の傷跡をその身に潜め、人はいつかその傷を忘れてしまうのでしょうか?
否、人であるならば忘れないこと、学ぶこと。
大いなる自然の流れの中で人が人であるために必要なことではないでしょうか。
今回の旅から戻り、改めてそう思いました。
まだまだ、隊長の旅は終わりません。
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