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大脱走 [徒然なるままに]

先週末、自然教室「ほねっこ倶楽部」(骨格標本をつくる活動です。)の開催日でした。
活動部屋でたたずんでいると、子どもが開口一番。
「隊長、なんでこの部屋、小さいカマキリがいっぱいおるん?」
と、指差す場所をよく見ると…
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小さいけれどカマキリです。
しかも、ぴょんぴょん飛び跳ねて動きがすばやい!!

し、しまったー
1月の別の自然教室の活動でカマキリの卵のうを採取していたのをすっかり忘れていました。
しかし、卵のうを保管していたケースには網でフタをしていたはず…

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網の一部が外れてました。

集まった子どもたちに隊長より指令です。
この部屋に散らばったカマキリの子たちをすべて回収すること!

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部屋の隅々を大捜索です。

結局、回収したカマキリの子は十数匹
卵のうは5つ採取していたのに…

ケースの中を見ると

一つの卵のうからは

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カマキリの子が出た痕跡がありました。
しかし、残りの4つは

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見たことのある甲虫がうじゃうじゃいました。
こっこれはーっ

カマキリの卵のうに寄生するカマキリタマゴカツオブシムシです。

5つの卵のうのうち、無事にカマキリが孵化したのは1つ。
しかも、生きてケースから出てこれたのは十数匹。
ケースの中には二十数匹の子カマキリの死体がありました。
卵のう内の卵だけでなく、子カマキリの死体までも食べているカマキリタマゴカツオブシムシ…
自然界ってきびしいですね。
しかも、カマキリ(特にハラビロカマキリ)は成虫になってもハリガネムシに寄生されたりするし…

一つの卵のうから、たくさんの子カマキリがうじゃうじゃ出てくるのは、寄生されない卵のうは少なく、しかも成虫になれるのはごくわずかという厳しい条件の中で、できるだけ子孫を残せるチャンスを高めようという戦略なんですね。

カマキリって大変です。
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